コンバージョンを増やすためには”減らす”こと!入力項目の削減でCV率はこんなに変わる
「ウェブサイトからの問合せ送信がなかなか増えない。」「ECサイトのカート落ちが多い。」このような悩みを抱えるサイト運営者は多いと思います。それらは最後の送信ボタン、または購入ボタンを押すまでの過程に問題があるのかもしれません。
入力フォームなどユーザー側から何らかの情報を取得する場合、特にB2Bサイトなどは多くの情報を入手したいがために、たくさんの入力項目を設置してしまいがちです。しかしまださほど購入意思の高くないユーザーだと、その項目の多さを見ただけでウンザリしてしまったり、電話番号の入力が必須だと「営業電話が掛かってくるかもしれない。」と警戒して、問合せ自体をやめてしまうことも少なくありません。このようなユーザー心理に関して、QUICKSPROUTが興味深いデータを公表しています。
1.入力項目の内容による違い
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電話番号を聞く ⇒ 5%のコンバージョン減(100人中5名のロス)
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ストリートアドレスを聞く ⇒ 4%のコンバージョン減(100人中4名のロス)
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年齢を聞く ⇒ 2%のコンバージョン減(100人中2名のロス)
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州または市を聞く ⇒ 1%のコンバージョン減(100人中1名のロス)
2.入力項目の数による違い
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項目が6つ以上 ⇒ コンバージョン率15%
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項目が3~5個 ⇒ コンバージョン率20%
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項目が3つのみ ⇒ コンバージョン率25%
3.ドロップダウンメニューの数による違い
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メニュー数が1つだけ ⇒ コンバージョン率16%
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メニュー数が2~3個 ⇒ コンバージョン率15%
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メニュー数が4個以上 ⇒ コンバージョン率14%
事例:商品のバリエーション数が購入に与える影響について
とある食料品店で、ジャムの販売による実験が行われました。実験は1日ずつどちらも土曜日に、とある日はジャムのフレーバーを24種類販売、別な日は6種類に絞って販売されました。以下はその結果です。
土曜日①・・・ジャムの種類:24種/試食した人の割合:60%/そのうち購入した人の割合:3%
土曜日②・・・ジャムの種類:6種/試食した人の割合:40%/そのうち購入した人の割合:30%
問合せをしてきたユーザーのデータを、以降もマーケティング活用できるようにといろいろ聞きたくなってしまう気持ちは分かります。ただ近頃は個人情報を提供することに慎重な風潮もあり、それによってリード数が減ってしまっては本末転倒ですので、フォームの入力項目は必要最低限に留めるのがベターです。またジャム販売の事例からも見えるように、商品バリエーションは多ければ多いほど良いというわけでもありません。A/Bテストなどを実施しながら、コンバージョンの上がりやすいパターンを見極めることが重要です。