WaaS (Workspace-as-a-Service)とは? -アメリカで広がる新たなメタトレンド
コロナ禍により、現代人の働く環境は大きく変わりました。新時代に合わせたオンラインサービスやデジタルツールも次々に誕生しています。WaaS (Workspace-as-a-Service)もその1つです。
WaaSとは?
WaaSはWorkspace-as-a-Serviceの略で、そのままワースと発音します。主にIT企業やソフトウエア会社が開発している、クラウド上でワークスペースを提供するサービスの総称で、代表的なものにはAmazon Workspaces、Citrix Workspace、Google Workspace、Workspace ONE、Windows Virtual Desktopなどがあります。
※ここでのWaaSは”Windows-as-a-Service”や”Wide Area Application Services”とは別物です。
世界で拡大するWaaS市場
WaaSという言葉自体は2015年頃から使用されていました。しかし急速に注目され始めたのは、テレワークが一気に広がり、データや画面、プロジェクトの進捗状況などすべての業務を対面の代わりにデバイスを通じて共有する必要が出てきたパンデミック以降のことです。
WaaSはアメリカだけでなく世界的なビジネスメタトレンドで、そのグローバルマーケット規模は46億ドル(約5,800億円)と推定されています。
アメリカで続々と登場するWaaS関連スタートアップ企業
WaaS関連サービスはAmazonやGoogleなどの大手サービス以外にもたくさんあります。代表的なスタートアップ企業をいくつか紹介しましょう。
- Taskade : クラウドベースのタスク管理プラットフォーム。NatflixやBooking.com、Lyftなどの大手も使用している
- Stormboard : 企画アイデアやプロジェクト管理ができるクラウドベースのワークスペース
- ProofHub : チーム内のコラボレーションやプロジェクト管理ができる。世界で85,000以上の企業が使用
WaaSのメリット・デメリット
企業にとってWaaSを導入することにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?最後に簡単に挙げてみたいと思います。
【WaaSのメリット】
- リモートワークを可能にする
- オフィスの賃料や光熱費・社員の交通費などの経費を削減できる
- フレキシブルな勤務形態を設けやすくなる
【WaaSのデメリット】
- データ漏洩のリスク
- WaaSプロバイダーにかかる固定費用・管理する社内人材の確保
- サーバートラブルなどによるサービスの停止で発生する業務の遅延